おいしいおせんべいの秘密は富山の「水」にあり
富山県といえば魚と同じぐらい有名なのが水です。環境省が全国各地の優れた水や水環境を選定する「名水百選」と「平成の名水百選」では、富山県内からそれぞれ4カ所が選ばれ、全国で一番多い選定数となりました。蛇口をひねればいつでもおいしい水が飲め、富山市の水道水を詰めたペットボトル「とやまの水」は、国際的な品質コンクールのモンドセレクションにおいて、2012年度から10年連続で金賞(内7回は最高金賞)を受賞しています。そんな「名水の宝庫」とも呼ばれる富山の水ですが、いったいどのようにして生み出されるのでしょうか?
アルプスの豊富な雪解け水
富山県は全国有数の降水地帯であり、とくに冬は降雪が多くなります。雪は自然のダムとなり、立山連峰からの水は真夏でも冷たい飲料水を供給してくれる自然の大貯水池として、豊富な水資源のもとになっています。
この雪解け水は山岳を一気に流れ落ちるため、全国の郡市と比べて水温差は著しく、夏でも15℃前後と季節を問わず水温の低い清冽な水を流れ出しています。
保全された森林が作り出す森のダム
富山県土面積の約67%を森林が占めています。自然度の高い原生的な植生区域の県土面積に占める割合は30.9%と、全国平均22.8%よりを大きく上回り、本州では第1位となっています。森林も緑のダムとなり、樹木の枝葉や落葉落枝の堆積層へ雨水を蓄え、地下水を浄化しながら地中へと徐々にしみ込ませる機能をもっています。さらに河川への流入土砂をくいとめることで水の濁りを防いでいます。
日本一の急流河川が運ぶ澄んだ水
県内の代表的な7大河川は、全国の大河川と比較してみても非常に大きい河床勾配となっています。約3,000mの標高差を一気に流れ下ることで、降った雨は途中で汚染される間もなく海へ流出します。酸素による循環も活発で、川の水は常にきれいな状態に保たれています。
石灰質の岩石から溶け出すミネラル
花崗岩には水に含まれる不純物を吸着し、ろ過する働きがあります。また変成岩のような石灰質の岩石からは、水の「うまみ」を高める各種ミネラルが溶けだしています。山に降った雨や雪は川を流れて扇状地の地下を流れ、地中の成分を吸収します。湧き水となって地表に出る頃には、まろやかでおいしい水になります。
おせんべいと富山の水の深い関係
おせんべいを作る工程において、「洗米」と「浸漬」という水を利用する2つの作業があります。洗米はきれいな水でお米を洗い、浸漬は一晩水に漬け米に水分を含ませます。どちらにも立山連峰からの伏流水を利用しています。またお米そのものにも、稲の生育過程で立山連峰から流れるミネラルを含んだ雪解け水と、富山平野の粘土質の土壌に含まれる豊富な栄養分を含んでいるため、清らかでおいしいお米ができます。おいしいおせんべい作りに富山の水は欠かせない、大きな役割を持っています。
おいしい水でつくったおせんべい
工場脇を流れる小川には、夏になるとホタルが舞い、秋には鮎が遡上してきます。良い水が良い土壌を作り、良いお米を育てます。雄大な立山連峰と豊かな水の恵みをいただいて、まるごと富山生まれのおせんべいを私たちは日々製造しております。
【8Pしろえび小判】
希望小売価格:440円(本体価格) 規格:104g(13g×8袋) 賞味期限:製造日より180日 ケース入数:10 商品サイズ:31×24×4.5cm アレルギー:小麦、えび、さば、大豆